“人気商売”としての日本語教師

この業界を俯瞰するにいつか共有したい事項の一つが学校や授業への評価を学生に問う📄「学生(授業)アンケート」。よりよい運営のため実施する学校は多いと思うが、実際のところいかにしてそれは活用されるのか。例えば次回の契約更新に直接影響を与えるものと規定している学校なんてはたしてどのくらいあるのだろう?

毎年こうした社会的“商品”としての世間体を目の当たりにするにあたり頭をよぎるのは、以前の勤務先であった日本語学校の専任の上司が発した「教師なんて所詮”人気商売”ですから💨」という台詞。教師の学生に対する優位性なんて時代錯誤も甚だしいけど🤨それにとらわれすぎると我々は愛情をもって学生を「叱る」💢💗ことができなくなってしまうのではないかという一抹の不安をよぎらせる。

教職は接客業で受講生は顧客という例えはよく用いられる認識ではあっても、こうした巷で蔓延する逆説的な言説に対し我々は警戒を怠るべきではないと思う。熾烈な競争原理は本質的なものそのものを覆すだけの破壊力を秘めている。そこでまず蝕まれるであろう既存の倫理的スタンス。それがいったい何なのかはいまだ漠然としたままだが、そのあり方を問うことが早急なことのように思えてならない。それが達成されない限り教育者もまた搾取の対象であり続けるだろうから。

国内の教育業界全体にはびこり続ける搾取の実態を前に、日本語教師もまた「顧客」の奪い合いによる過度な競争原理に組み込まれている。

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